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09.03 Sat

【散文】流星群


 流れ星だ、と、君が暗い夜空を指差した。星がひとつもない夜に、流れ星など見えるはずがないだろう。そう言って指摘した僕の言葉に、君は横顔だけで笑って見せた。
 夜に溶けてしまいそうなその儚い微笑みを、僕はきっとしばらくの間、忘れることがないだろう。
 いつだって先に月の姿を見つけるのは君だった。一番星を追いかけているのも君だった。君が描き出した夜空の光を、ひとつ、ひとつと受け取って、いつか、君に返すことが出来ればいい。君が夜闇の中でひとり涙も流さずに泣くことがあるならば。
 ペルセウス座流星群。厚い雲の向こうで輝いている、幾億もの輝きを、僕たちは目蓋の裏に思い描く。1年後もまた隣りにいられるように。



Twitter300字ss企画より 第二十五回お題「訪れ」


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