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11.15 Tue

【散文】星月夜の昼下がり


 隣りを歩いていた君が、1枚のポスターの前で足を止めた。
「俺、この絵、好きなんだ」
「ゴッホ?」
 確か星月夜というタイトルだ。絵画に疎い僕でも知っている。
「俺もこんな夜空を見てみたい」
 しかし執着にも似た濃厚さで描き出された夜の光は、僕の目には薄気味悪く映る。何よりこんな明るい夜空は夜空じゃない。
「……絵画の中でくらい、眩しい夜を見たって罰は当たらないだろ」
 小さく呟いた君の言葉が、まるで石ころのように地面の上に転がった。君の中にもあればいい。夜闇の中に光を見つけられる場所。その時誰が、君の隣りにはいるのだろうか。
 ポスターに記載された展覧会の日付をメモして、僕たちは午後の授業へと足を急がせた。



Twitter300字ss企画より 第二十七回お題「絵」


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